「イカれチン↑」OG=ブランド、
“Caretaker”シリーズから、
Ballroom Jacketの第2弾。
Dolce&Gabbana、GUCCIにありそうな
アラベスク柄のジャガード織りがエレガントで美しい、イタリア製新品　クルミボタンのジャケットをメディウムに、夥しい数のボタンと糸の意匠が施された1枚。
目の詰まったウール・ナイロン生地
ライニングわアセテート
鋲ジャンのボタンversionと云ふか、
テーラードジャケットのSubversionとでも云い魔性か。
サイズ：
肩41cm 袖丈61cm 身幅48cm ウェスト41cm 着丈 前70cm後ろ65cm
その見た目に対して、
生地わ薄めです。
ポケットわ胸のみ
合わせはレディースですが、
175cm 73kg がっしり体型でタイトながら着用可能↑
アンティークや新品の
木、骨、種、貝、合成樹脂の大小様々なボタンの数々
時の経過やノスタルジックさを想起させる
糸ダレの意匠＝衣装が、
織り柄と合わさるその姿わ圧巻で、
廃墟の建物を覆う蔓や、脳のシナプスをイメージして、三種類の刺繍糸で表情をつけています。
光の加減で現れたり消えたりする織り柄、
個性豊かなボタンたち、
有機的に絡み合う糸ダレ
それらが作りだす奥行きとレイヤー。
右半身をblankにすることで生まれる
アシンメトリー、明暗の対比
また、ふと浮かび上がる模様と装飾。
それらわ、まるで黒の中に黒を描く様で
記憶をテーマにした、このシリーズらしいダークで耽美エントな1着。
あるステレオタイプの服を着ると云ふ事わ、
その服に纏わる社会的な意味や記号を継承すると云ふこと。
それわ、自分の記憶でわなく、むしろ誰かに纏わる記憶を着ること
豪華絢爛で力に満ち溢れていた
あの古き良き時代や、あの名場面、あの個人を象徴し、なぞる様な、誰かの、もしくわ社会的な記憶。
（Ball Roomにわ、まだ幽霊たちの楽しげな声が聞こえる）
そこに含まれ纏わる物が、
もう既に意味を失くし、どれも曖昧で、うつむきがちで、死に体であったとしても、
………。
「自分たちが終わることなく賞賛しつづける幽霊よりも、われわれは本当に実体をもっているといえるだろうか」
それは記憶ーー
まさに、燃える様な記憶。